マイホーム造りのスタートはどこから?
憧れの一軒家。
そろそろマイホームの購入を考え始めようとしている人が、まず一番にぶつかる壁が最初の一歩です。
どのように家づくりを進めていけば、失敗することなく、効率的にマイホームを買えるのでしょうか。
最初の一歩をどう踏み出すかで、その後の進めやすさが決まります。
まず思い浮かぶのが住宅展示場に行くというもの。
実際、住宅展示場のモデルハウスを見学し、そこからマイホーム造りを開始するという人は非常に多いです。
しかし、少し調べてみれば分かることですが、「住宅展示場にいくのは良くない」というアドバイスが多いのも事実です。
中には、住宅展示場に行くと絶対に失敗すると強い口調で解説しているようなブログもあります。
もう一つの選択肢は、最近耳にする機会の増えた「スーモカウンター(SUUMOカウンター)」というサービス。
リクルートの運営する住宅相談サービスです。
要望を伝えれば、無料でハウスメーカーや工務店を紹介してもらうことができます。
こちらも非常に利用者の多いサービスですが、具体的にはどんな特徴やメリットのあるサービスなのでしょうか?
>>スーモカウンター公式サイトを見てみる
今回は、住宅展示場とスーモカウンターそれぞれの特徴や、メリット・デメリットを紹介しながら、上手な活用法について考えていきます。
住宅展示場
様々なハウスメーカーによるモデルハウスが立ち並ぶ住宅展示場。
各メーカーの取り扱う住宅を間近で見ることができます。
ハウスメーカーの担当者に話を聞いたり、質問をしたり、資料を貰うことができます。
イベントやキャンペーンを行っていることも多く、来場特典として洗剤やラップ、タオル、ジュース、お菓子などをプレゼントしているところも多いです。
子どもも楽しめるように遊び場を用意したり、ヒーローショーを行っていたりと、一種のテーマパークのようです。
マイホームを買うのはまだまだ先と考えている人でも楽しめる場所です。
住宅展示場のメリット
楽しい
真新しい住宅を見て回るのは楽しいもの。
話を聞いたりアンケートに答えたりするだけで色々なプレゼントが貰えることも多く、これから挑むマイホームづくりのモチベーションを上げるにはピッタリのスポットです。
後悔しない家づくりのためには「楽しい」ということが欠かせません。
節約したり便利にしたりすることも大切ですが、楽しくなければ調べ物をするのも決断をするのも苦痛でしかありません。
細かな点まで気を配った満足のいく家にするためには、モチベーションを維持し続けることが必要です。
マイホームづくりの参考になる
モデルハウスは非常に力を入れてつくられています。
見栄えだけでなく、トレンドや流行、最新のスタイルなども詰まっています。
特に内装やインテリアのイメージを掴むにはピッタリです。
色の組み合わせや家具のレイアウト、素材の取り合わせなど、実物を見つつ学ぶことができます。
色味や素材感などはカタログからでは分かりづらい部分も多く、実物をみることが成功の鍵になります。
間取りや家事の動線などの参考とするのも良いでしょう。
荷物を持って移動する時に必要となるスペースや、振り返った時の動きなど、図面では分かりにくいような動作についても考えやすくなります。
家づくりの相談ができる
モデルハウスでは住宅に関する専門的な知識を持ったスタッフが待機しています。
マイホームに関する疑問や不安から、使用されている技術や素材などについてその場ですぐに聞いてみることができます。
住宅そのものだけでなく、お金のことや住宅ローンのこと、土地探しなどについての相談もできます。
もちろん住宅展示場は家を売るための場ですから、話を聞くうちにうっかり営業トークにのせられそうになってしまわないように注意は必要ですが、住宅に詳しい人から直接話を聞けるのは貴重な機会です。
住宅展示場のデメリット
家づくりの参考になるだけでなくお土産も貰えてお得な住宅展示場ですが、注意しなければならない点もあります。
モデルハウスは立派すぎる
モデルハウスは家づくりの参考になると説明しましたが、参考にしてはいけない部分もあります。
まず、一般的な住宅よりもかなり広いです。
住むための家ではなくお客さんが見学するための住宅であるため、通路も間口も広々としています。
部屋も広く、見栄えが良いようにつくられています。
内装や外装も、標準仕様よりも遥かに高グレードの立派で見栄えの良いものが使用されています。
モデルハウスがひしめく住宅展示場の中で目立つためには仕方がないのですが、実際に同じような家を建てようとなるとお金がかかりすぎてしまいます。
住宅設備についても同様で、オプションも大量、グレードも高めです。オプションの実物を見たい人には便利ですが、やはり実際に真似をした家を建てようとすると大変です。
もちろん、インテリアや間取りなど、参考になる部分はあります。モデルハウスを見学する際は、どこを参考にして、何を参考にしてはいけないかをしっかり注意しておく必要があります。
たくさんのモデルハウスを見て回るのは大変
住宅展示場にはたくさんのハウスメーカーによるモデルハウスがあります。
できるだけいろいろ見て回ろうと考えている人も多いかもしれませんが、現実的には頑張っても3、4件が限度です。
一つのモデルハウスを見学するのにも、思っている以上に時間がかかります。
まずはモデルハウスに入るとアンケートの記入を求められます。
名前や連絡先、どんな家を建てようと考えているかなどを記入します。
まずこれで5分ほど。
アンケート記入後、建物内を見学。
混雑していなければ、スタッフの説明を聞きつつ一回り。だいたい15分から30分ほど。
その後席に座り、ハウスメーカーの特徴などの説明。
これにも15分~30分ほどかかります。
その後は帰るパターンもありますが、興味を持ったハウスメーカーの場合、詳しい家の要望や土地探し、予算などの相談やヒアリングもできます。
内容にもよりますが、2、30分から1時間程度かかると考えておきましょう。
混雑状況や広さ、ハウスメーカーなどにもよりますが、短くても1件あたり1時間弱かかることになります。
気になるハウスメーカーを1日で回り切るのは到底不可能です。
時間がかるだけでなく、営業トークを聞き続けるというのも疲れる原因です。
住宅展示場は家を売るための場所ですから、仕方ない部分もありますが、連続で聴き続けるのは大変です。
しつこい営業がある
住宅展示場にいる間ずっと聞かされ続けることになる営業トークですが、帰ったあとも続く可能性が高いです。
モデルハウスを訪れた際に書くことになるアンケートには連絡先などの個人情報を記入します。
住宅の紹介やセミナーの案内などのダイレクトメールが届いたり、営業から電話がかかってきたりします。中には直接家を訪ねてくることも。
興味がなければ断ったり無視したりすれば良い話ではありますが、どのみち煩わしいことには変わりありません。
住宅に関する知識や印象が偏りやすい
ハウスメーカーの営業やスタッフは基本的に自社に都合の良いように説明します。
そのため、住宅について何も知らない状態で話を聞き続けてしまうと、知識や印象が偏り、その後の家づくりに影響が出てしまう恐れがあります。
スーモカウンター
スーモカウンターはリクルートが運営している戸建住宅と分譲住宅の相談窓口です。
住宅情報サイトのSUUMOと同じ系列で、賃貸ではなく住宅購入について主に取り扱う窓口になります。
ハウスメーカー・工務店の紹介の他に、家づくりに関する講座を多数開設しています。
利用にお金はかからず、成約の有無にかかわらず誰でも無料で利用できます。
スーモカウンターのメリット
家を買うかどうかの相談ができる
そもそもマイホームを購入するべきかどうか、購入する場合は戸建てにするのかマンションにするのか、という段階から相談できるのがスーモカウンターの強みです。
住宅は非常に高い買い物です。
住宅ローンの返済は後何十年も続きます。
本当に家を買うべきなのか、買っても大丈夫なのか今一度検討するべきなのは言うまでもないでしょう。
戸建てにするのか、分譲マンションにするのかにするのかも大きな問題です。
それぞれにメリット・デメリットがあるため、こちらについてもよく検討してみるべきです。
住宅展示場の場合、戸建住宅を購入するというのが大前提で、それ以外の選択肢について検討したり、相談したりする機会がありません。
家づくりに関する基本を学べる
スーモカウンターでは家づくり初心者のための講座が充実しています。
全体的な進め方から、ハウスメーカー・工務店選びのポイント、予算の考え方など幅広い講座があります。
初心者で住宅に関することは全く分からないという人でも安心。特定のハウスメーカーに偏った情報ばかりになる危険性もありません。
中立の立場からアドバイスが貰える
自社の営業しかできないハウスメーカーのスタッフとは違い、第三者からの話を聞くことができます。
あくまで紹介するだけの立場であるため、特定のハウスメーカーや工務店ばかりを紹介するということはありません。
色々なハウスメーカー・工務店の中から、自分の要望にあった会社を探すことができます。
スーモカウンターは、スマホから1分ほどで簡単に予約できます。
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スーモカウンターのデメリット
専門知識に期待しすぎてはいけない
スーモカウンターのスタッフができるのは、要望のヒアリングと、スーモカウンターにある資料に基づいた説明をすることです。
顧客の要望に応えてピッタリのハウスメーカーや工務店を紹介するのは得意ですが、住宅や住宅技術の専門家ではありません。
知識量は講師や各ハウスメーカーのスタッフに比べるとどうしても見劣りします。
実際、スーモカウンターの口コミには「家に関する知識がないように見えた」というものも多くみられます。
基本事項に関しての説明はできますが、何か特定の物事について詳しく聞きたいという場合には向いていません。
ハウスメーカーが主催するセミナーなどに参加するか、各社の営業やスタッフに直接聞くようにしましょう。
営業の電話はないが、感想などを聞かれる
住宅展示場を訪れたあとと違ってしつこい営業はありませんが、ハウスメーカーの紹介を受けたあとや打ち合わせをしたあとなどはその後の状況を尋ねる連絡が入ります。
感想や今後の予定、気に入ったハウスメーカーなどを聞かれます。
しつこいものではありませんが、煩わしいと感じる人もいるかもしれません。
ただ、スーモカウンターは無料で利用できるサービスであるため、多少の手間は許容しておきましょう。
また、利用後のアンケートに答えることで、ポイントが貰えることもあるため、利用後の感想について答えるメリットもあります。
住宅展示場とスーモカウンターはどう使い分ける?
まずはスーモカウンターへ
住宅展示場に行くよりも先に、スーモカウンターに行ってみるのがオススメです。
最初は住宅展示場からというイメージを持つ人が多いですが、知識や印象が偏る危険性があるため、初心者がいきなり飛び込むのはおすすめしません。
一度に何件もモデルハウスを巡ることもできないため、漠然とたくさんの候補の中から探したいという使い方も向いていません。
最初はスーモカウンターの家づくり講座を受講し、基本的な進め方について学んでみましょう。
どんな家にしたいかを考える
住宅展示場でめぼしいメーカーを探すのにも、スーモカウンターで紹介してもらうにも、自分の要望を固めないことには始まりません。
家づくり講座で学んだことを活かし、どんな家にしたいかを家族で話し合い、まとめましょう。
大まかな予算についても決めておきます。
スーモカウンターでハウスメーカー・工務店を紹介してもらう
家に対する希望がまとまったら、それを元に候補になりそうな会社をスーモカウンターで紹介してもらいます。
住宅展示場に行くのは、ある程度候補が絞れてからがおすすめです。
数が少ない分、じっくり見学したり質問をしたりすることができます。
近い雰囲気のハウスメーカー・工務店だけを見て回ることができるので、比較も簡単で効率的です。
すでに住宅に関する基礎知識を持っているため、営業トークに流されることもありませんし、何も知らない時よりももっと有意義で具体的な話ができるようになっています。
スーモカウンターは、スマホから1分ほどで簡単に予約できます。