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注文住宅の悩み

地鎮祭で使われるお酒はどんなもの?

家やマンション、ビルなどを建てる前に行われるのが地鎮祭。
その土地の神様に土地を使う許しを貰い、工事の安全を願います。

地鎮祭では、野菜や果物などのお供えものを準備します。お供え物の中でも目立つのがお酒。
地鎮祭の準備をする場合、どんなお酒を準備すればよいのでしょうか? また、お供えが終わった後のお酒はどのように取り扱えばよいのでしょうか?

あまり関わることのない地鎮祭。知らないことが多いのは当然です。神聖な儀式の場で慌ててしまうことのないように、しっかり準備してから挑みましょう。

◯地鎮祭に参加する人は?

●個人の場合

参加するのは施主とその家族、施工者(工事業者)が基本です。設計を設計事務所に依頼した場合は、設計担当者も加わることが多いです。

地域によっては、親しい知人自治会役員や近所の人も地鎮祭に参加することもあります。
近所の人にも参加を呼びかける場合、両隣とお向かい、裏側の家の三件に声を掛けるのが無難です。
近所の人に参加して貰った場合は、地鎮祭後、着工前の挨拶回りで参加へのお礼も述べておくようにしましょう。

新しく土地を買って家を建てる場合、自治会の人や近隣の人を地鎮祭に呼ぶのは難しくなります。この場合は家族と工事関係者のみで地鎮祭は行い、近隣への挨拶は着工前に行うのが良いでしょう。
家を建てれば周囲の人とは何十年にも渡る長い付き合いをすることになりますし、工事の際には大きな音が発生したり車の出入りが多くなったりします。引っ越し前の挨拶だけでなく、工事による騒音などについても必ず話しておきましょう。
着工前の挨拶回りの際には粗品が必要です。価格は500円程度が一般的です。

●会社主催の場合

マンションやアパート、ビルなど規模が大きい会社主催の地鎮祭では、参加者も規模に応じて多くなります。参加対象となるのは、施主と施工者、その他に工事などに関わる関連業者も呼ばれます。

基本的に参加できるのは主催から招待された人のみ。家族や知人を一緒に連れていきたい場合は、必ず主催の許可を得ましょう。

◯地鎮祭におけるお酒の役割


地鎮祭などで供えるお酒は「奉献酒(ほうけんしゅ)」と言います。基本的に2本で1セットと言う形で納めます。

本来の地鎮祭では、地鎮祭が終わった後の直会(なおらい)という食事会で、参加者に納めたお酒が振る舞われることになっています。一度備えたお酒を口にすることで、神様のちからやご利益を分けて貰うのです。

しかし、現代ではこうした直会が行われるのは稀です。車での移動が多くなったため、地鎮祭の後にお酒を飲むのが難しくなったためです。また、わざわざ食事会をするのは面倒だと考える人も多いです。

そのため、今ではお酒は神職と施主・施工者が分けて持ち帰るのが通例です。

◯どんなお酒を準備する?

●お酒の数

お供え物に使われるお酒は一升瓶二本で1セットとするのが基本です。一本をお供え物になり、もう一本が参加者に振る舞われるものになるためです。二本のお酒は箱に入れたり、縄で縛ったりしてまとめます。
お宮参りなどの場合は一升瓶ではなく四合瓶を使う場合もあります。

●のし

お酒にはのしが必要です。一本の場合や箱に入れない場合ものしは必ずつけましょう。

のしの上部には「奉献」もしくは「奉献酒」と書きます。地域によっては「お神酒」と書く場合もありますが、分からない場合は「奉献」か「奉献酒」と書いておくのが無難です。お酒を購入する時に酒屋さんに聞いてみるのもよいでしょう。
のしの下には、お酒を供える自分の名前か、地鎮祭を主催する会社の名前を書きます。

●お酒の種類

地鎮祭に使用するお酒の種類に正式な決まりはありませんが、濁りのない清酒を供えるのが一般的です。
法律の区分では、米と米麹を材料としたアルコール度数22以下のものが清酒となるため、濁りのあるお酒も条件を満たしていれば清酒と分類されます。
しかし地鎮祭などの神事に使われるお酒は、きれいに透き通ったものを使うのが普通です。ラベルや説明書きに「清酒」と書いてあるからと言って、必ずしも地鎮祭に向いているとは限らないので注意しましょう。

銘柄については、縁起の良さそうな名称のものや、地元のお酒を選べばOKです。
また、清酒には特撰・上撰・佳撰という分類もあります。この中では特撰が最も等級の高いものになります。これについても特に決まりはありませんが、神様へのお供えものですから、一番良い特撰を選んでおくのが無難です。

お酒の種類に悩んだ場合は、酒屋さんに聞いてみれば間違いありません。

◯地鎮祭でよく使われるお酒の銘柄

地鎮祭などのお供え物として使われることの多いお酒をいくつか紹介します。どんなお酒を買ったら良いか分からないという時の参考にしてください。

●白鶴

価格は一升で1,900円ぐらい。
甘口と辛口の間の味わいで、白鶴酒造の代表酒。味も製造元も昔ながらのオーソドックスなチョイスです。
名前に鶴が入っているので縁起も良いです。

●松竹梅

価格は1,900円前後。白鶴と同じく甘くもなく辛くもなく、サラッとして飲みやすいお酒です。製造は京都の宝酒造。
「松竹梅」というまさに縁起の良い名前のお酒で、お祝いごとに使われることも多いです。

●福寿

価格は2,000円から3,000円ほど。高めのお酒です。販売エリアも関西中心、取扱店舗も少ないお酒ですが、ノーベル賞の晩餐会でも登場した過去もあるブランド酒です。名前の縁起の良さも申し分なし。

●菊正宗

価格は上撰でも1,600円と比較的準備しやすい価格帯です。
菊正宗酒造の代表がこの菊正宗。辛口のキリッとした味わいのお酒です。

◯地鎮祭が終わった後のお酒の取り扱い

本来は参加者に振る舞われるお酒ですが、先ほど説明した通り、近年では食事会を省略するのが普通。そのため、お酒は飲まずに持ち帰ることになります。

個人で行う地鎮祭の場合、施主が用意したお酒は神職が、それ以外の人(施工者や親戚)が用意したお酒は施主が持ち帰ります。

会社などが行う規模の大きい施工者による地鎮祭の場合、基本的には施工者の用意したお酒を神職が、それ以外の人(下請けや来賓)が用意したお酒は施工主が持ち帰ります。
ただ、用意された酒の数によっては、神職だけでは持ち帰れないこともあります。この場合、残ったお酒は施工者や他の参加者が持ち帰るしかありません。

本来お酒は参加者全員に振る舞われるものですから、参加者であれば誰が持ち帰ってもおかしくはありません。ただ、地域や神社によってルールが違う場合もあります。
規模の大きい地鎮祭になる場合は、あらかじめ神職や手配をする人にお酒の取り扱いについて確認しておくのが安心です。

◯地鎮祭の参加者にお礼は不要

地鎮祭は安全祈願のために行われるもので、お祝いの行事とは違います。そのため、参加者からのお酒やお供えもお祝いの品ではないため、返礼品は原則不要です。参加者以外からお供えを貰った場合でも、返礼はいりません。

ただ、品物やお酒を着工祝いとして貰った場合は、上棟式や完成時のタイミングでお返しを行うのが無難です。近所の人からお祝いを貰った場合も、同じタイミングでお礼をするのが良いでしょう。お礼については、貰った金額の2分の1から3分の1程度が目安です。

◯分からないことがあればどんどん質問を


大きなビルやマンションの工事では地鎮祭を行うのが普通ですが、最近では個人宅の場合は地鎮祭を行わないケースも増えています。
しかし、家を建てるというのは一生に何度もない経験です、地鎮祭も同様、そう何度も体験できるものではありません。多少のお金はかかりますが、思い出づくりに参加してみてはいかがでしょうか。

お酒については、縁起の良さそうな名前の清酒を選べば大丈夫です。分からなければ酒屋さんで地鎮祭に使うお酒について聞いてみればOKです。のしの準備についても教えてくれます。
その他の準備や当日の段取り、地鎮祭後のお酒の取り扱いなどについては、地鎮祭を手配してくれる人や神職の人に質問すれば教えてくれます。何度もない機会ですから、知らないことがたくさんあるのは当たり前です。気になることや心配事があったら、詳しい人にどんどん聞いてみましょう。

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