インテリアの一部としてカーテンにこだわる人は多いですが、それを取り付けるカーテンレールについてはあまり注目されません。
賃貸住宅の場合、カーテンレールは最初から部屋の一部として存在しています。気にかけることはまずないでしょう。
しかし、イチから作る注文住宅の場合、カーテンレールについても決めなければなりません。
◯どこに依頼するか
カーテン工事については、付帯工事として建物そのものの工事とは別に考えられていることが多いです。建物を建てたハウスメーカーや工務店に依頼しても良いし、別の業者に依頼しても良いのです。
カーテンレールは市販されているため、自分で取り付けることも可能です。しかし、できたてほやほやの綺麗な住宅でそれを行うのはあまりおすすめしません。
カーテンレールには、レールそのものの重さ、カーテンの重さに加え、開け閉めの際には引っ張る力が加わります。レールが落ちないようにするためには、しっかりと壁に取り付けなくてはなりません。
壁に重いものを取り付ける場合、重さに耐えられるように下地を強化しておきます。窓枠の上部はカーテンレール設置に備えた構造になっていますが、取り付け位置を誤ると壁が壊れたり窓枠を破損したりする原因になります。
取り付けたカーテンの位置が気に入らなかった時に、つけ直すのも大変です。築年数のたった住宅であればネジ穴が一つ二つ増えたところで気にならないかもしれませんが、新築で取り付けを失敗した時のショックは非常に大きいものです。
レールの取り付けを住宅会社やカーテン専門業者に依頼した場合、取り付け失敗のリスクは大幅に下がります。
住宅会社なら自身が建てた家の壁の中がどうなっているかは間違いなく把握しています。万が一、取り付けに失敗があったとしても、修繕が可能です。
カーテン専門業者の場合も同様で、カーテン工事のプロである以上下地の調査はしっかりと行います。取り付け後にトラブルがあった場合にもしっかりと対応してくれます。ミスがあった場合の補償制度もあります。
工事の相場は、住宅会社に依頼した場合も専門業者に依頼した場合も、一つの窓で3000円から5000円ほどになります。これにカーテンレールの価格や出張費などが加わったものが実際に支払う価格になります。
◯ハウスメーカー・工務店に依頼
ハウスメーカーや工務店など住宅を建てたのと同じ業者に頼む場合、他の建具と同じタイミングで決められるため見た目の統一を図りやすいです。他の業者を探す手間もないので時間の節約にもなります。
取り付けに関して不備がある心配も少なく、トラブルがあった場合も他の住宅設備と同じように頼れるため、安心感が高いです。
ただ、カーテンをハウスメーカー・工務店で購入すると高く付きやすいです。費用を抑えたいなら、カーテンは専門の業者から購入したほうが良いです。
◯カーテン専門業者に依頼
レールの取り付け工事費にはあまり差がありませんが、カーテンの価格が安いのが魅力です。
大手であれば工事についても十分信頼できます。
カーテンのデザインについては、大手でも中小規模の業者でもあまり差はありません。実際にカーテンを製造しているのは製造を専門としている会社で、どこのカーテン業者もそこから購入したカーテンを販売していることがほとんどだからです。中にはオリジナルのデザインもありますが、多くはありません。
もしカーテンのデザインにこだわりたいのであれば、できるだけ品揃えの良い大きなお店を選ぶのが良いでしょう。
カーテン業者探しは引渡の2ヶ月ほど前から開始しましょう。これよりも遅いと入居に間に合わないこともあります。
また、業者を選ぶ際は見積もり出張費が無料の業者を選ぶようにしましょう。簡単な見積もりだけであれば、間取り図を見せるだけでも大丈夫です。
◯カーテンとカーテンレール決める時のコツ
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プロと相談しながら相談
カーテンはカタログで小さな写真を見るとの、実際に部屋で広げるのとでは印象が違います。また、長さが少し長かったり短くなったりするだけで使い勝手や見栄えが悪くなります。
カーテン選びで失敗しないためには、プロの力を借りることが大切です。
まずは部屋にあった長さやテイストのものを紹介してもらい、そこから自分好みに調整していくのがおすすめです。最初に「これがいい!」と伝えてしまうと、トラブルを避けるためにそのまま客の意見を通してしまう業者も多いです。
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ネットの価格で値引き交渉
しっかりと話を聞いてくれる業者なら、値引き交渉も可能です。
カーテンのサイズが決まり、商品についての提案を受けたら、インターネットなどで似たような商品の価格を調べてみましょう。もし提案された価格よりも安いものがあれば、それを見せて値下げ交渉ができます。ハウスメーカーや工務店に依頼するとこうした価格交渉はしにくいので、やはり節約をしたいのであればカーテン業者の利用がおすすめです。