注文住宅を選ぶ上でとても大切なのが、どこに依頼するかということです。また、依頼先が決まってからもどんな間取りにするか、設備にするかなど考えることがたくさんあります。
そうした時に助けになるのが住宅見学会です。注文住宅を建てるならば、一度は見学会に参加しましょう。
◯見学会には絶対に参加
最近ではどこのハウスメーカー・工務店でも住宅見学会を行っています。住宅見学会は実際に建てられた住宅を見ることができる貴重な機会です。
住宅についての情報はインターネットやカタログなどからでも手に入れることはできますが、紙面で見るのと実物で見るのでは情報量が違います。サイズ感やさわり心地などは実物を見なければなかなかわかりません。
◯見学会のタイプ
住宅見学会は「構造見学会」と「完成見学会」の2タイプがあります。
構造見学会は建築途中の家を見るものです。完成後は見られない柱や基礎などの構造部分をチェックできます。床下や天井裏などが見られる場合もあります。
完成見学会は内装も設備も完全にできたものを見学するタイプで、引き渡し後に行われることもあります。明るさや広さを感じることができ、実際に住んでいる人の感想が聞ける場合もあります。
◯構造見学会のポイント
構造見学会に参加した場合に見るべきポイントは、次の2つです。
・建物の構造(特に完成後見えなくなる部分)
・建築現場の様子
構造見学会では柱や基礎、床下など完成後は見えなくなってしまう部分を観察できます。
家の構造は住宅の安全に関わる重要な部分です。わからないことがあればどんどん質問しましょう。ここで気になることを聞いておくことで、住宅の完成後に「見えない部分に不備があったらどうしよう」という不安を解消できます。
また、建築現場が整頓されていて、ゴミなどが散乱していないかもチェックしておきましょう。建築に関わっている職人の質や、仕事の丁寧さを推し量ることができます。
◯完成見学会とモデルハウス
「単に出来上がった住宅を見るだけならば、モデルハウスでも良いのでは?」と考える人もいますが、モデルハウスと完成見学会で見る住宅は全く別のものです。
モデルハウスはそのハウスメーカーに興味を持ってもらうために建てるものです。広告と同じで、見る人の気を引くようにつくられています。設備も内装も豪華なものを使っており、部屋も広いです。
実際にそのメーカーでモデルハウスのような住宅を建てようと思ったら、標準仕様からずっとグレードをあげなくてはいけません。それにはかなりのお金がかかります。
完成見学会で見る家は、実際に購入された住宅のため、モデルハウスのようなギャップに騙される心配はありません。